【佐賀】伊万里・大川内山の魅力|個性豊かな窯元と、あなたにぴったりの器探し


こんにちは!Chihiroです。
今日は、佐賀県伊万里市にある、
焼き物の里「大川内山(おおかわちやま)」をご紹介します。
山あいにひっそりと佇むこの場所は、まるで時間がゆっくりと流れているかのような、静けさと気品を湛えたまち。
かつてここには「鍋島藩の御用窯」が置かれ、
江戸時代には、将軍家や大名に献上するための焼き物が、この山の中で密かに焼かれていました。
外には出さない、門外不出の“秘窯の里”。
それが、大川内山という場所です。
今もなお、その伝統と技術は息づいていて、
細い石畳の「窯元通り」には、20を超える窯元が軒を連ねています。
どの窯元も見学や購入が可能で、焼き物の歴史と今が同時に感じられる場所です。
今回は、そんな大川内山を実際に歩きながら立ち寄ることができる19の窯元を、
「特徴」と「こんな人におすすめ」という視点でご紹介していきます。
大川内山エリアにある19の窯元
それでは、さっそく散策してみましょう。
窯元別の特徴とおすすめな方
畑萬陶苑(はたまんとうえん)
まずご紹介するのは、「畑萬陶苑」。
青磁、染付、色鍋島といった鍋島焼の伝統を守りながら、
現代の美意識にも寄り添った器が並びます。
品があって洗練されていて、それでいて暮らしに溶け込む。
和モダンな食卓に憧れる方には、特におすすめの窯元です。
公式HP等 : https://hataman.jp
Instagram : https://www.instagram.com/hataman_touen/
大秀窯(おおしゅうがま)
続いて「大秀窯」。
ここでは、大川内山の山から採れる青磁の原石を使って、透明感あふれる器が作られています。
澄んだ青の色味は、手に取るとどこか静けさを感じるような美しさで、
青磁が好きな方にはたまらない場所です。
公式HP等 : https://shop.ooshu-kiln.jp
Instagram : https://www.instagram.com/ooshugama/
巒山窯(らんざんがま)
「巒山窯」では、黒呉須という顔料を使って、繊細な線描の器を制作しています。
伝統的な技法でありながら、どこかモダンな感覚も感じさせてくれて、
筆の細やかさに心惹かれる方にはぴったりの窯元です。
公式HP等 : https://ranzandaigo.theshop.jp
長春青磁陶窯(ちょうしゅんせいじとうよう)
「長春青磁陶窯」は、青磁へのこだわりが非常に強く、
大川内山産の原石を100%使っています。
素材の力を信じて焼き上げられた器たちは、どこか凛とした佇まいで、
本物志向の方におすすめです。
青山窯(せいざんがま)
「青山窯」は、明治時代創業の老舗。
伝統を大切にしながら、日々の暮らしに馴染む器も提案していて、
歴史と実用性、どちらも大切にしたい方にぴったりです。
公式HP等 : https://seizan.shop-pro.jp
Instagram : https://www.instagram.com/seizan_imari/
瀬兵窯(せひょうがま)
自然とともに生きるものづくりを大切にしているのが、「瀬兵窯」。
環境にやさしい素材や製法にこだわっていて、
ナチュラルな暮らしにフィットする器が揃っています。
公式HP等 : https://imariyaki.jp
Instagram : https://www.instagram.com/sehyogama/
瀬貞陶窯 寛右ェ門(かんうえもん)
「瀬貞陶窯 寛右ェ門」では、鍋島藩ゆかりの技術を受け継ぎつつ、
現代の感覚を取り入れた作品が作られています。
伝統の重みと、今の感性。その両方を大切にしたい方にぜひ訪れてほしい窯元です。
文三窯(三宅製陶所)
幅広いスタイルの器を展開しているのが「文三窯(三宅製陶所)」。
染付や白磁、染錦など、選ぶ楽しさがあふれていて、
器選びに迷ってしまう方も、きっとお気に入りに出会えるはずです。
冬山窯(とうざんがま)
「冬山窯」は、もともと香炉や置物の制作が中心だった窯元。
最近では食器づくりにも力を入れていて、
伝統工芸的な落ち着きと、暮らしへの優しさが同居する器が並びます。
公式HP等 : https://touzan.jp
Instagram : https://www.instagram.com/tozan88bgm/
大五郎窯(だいごろうがま)
「大五郎窯」は、創業からなんと300年以上。
観音像や繊細な細工物も手がけていて、
一点ものの作品や工芸的な器に出会いたい方にはぴったりの窯元です。
公式HP等 : http://daigoroukiln.com
魯山窯(ろざんがま)
「魯山窯」は、通り沿いに構える、落ち着いた風合いの器が並ぶ窯元。
どこか懐かしさを感じる器に、焼き物の原点に触れたような気持ちになるかもしれません。
公式HP等 : https://imari-ookawachiyama.com/pottery/lozan/
Instagram : https://www.instagram.com/__lozan/
小笠原藤右衛門窯(おがさわら・とうえもんがま)
「小笠原藤右衛門窯」は、代々続く伝統窯で、鍋島様式を丁寧に継承しています。
その格調ある佇まいは、まさに“格式”という言葉が似合う焼き物。
静かに、美しい器と向き合いたい方におすすめです。
公式HP等 : https://www.toh-emon.com
Instagram : https://www.instagram.com/k19264/
青木陶房(あおきとうぼう)
「青木陶房」では、青磁を中心に作陶していて、
鍋島焼の伝統に敬意を払いながら、今の暮らしに合う器を追求している窯元です。
器は、薄く氷のように透き通る青磁を主に制作。
その透明感ある釉薬と、品格のある佇まいは、一度見たら忘れられない魅力があります。
日常に使う器としてだけでなく、食卓に静かな存在感と余白を添えてくれる、
そんな器を探している方には特におすすめです。
公式HP等 : https://aokitobo.com
Instagram : https://www.instagram.com/aokitobo/
鍋島御庭焼窯(なべしま・おにわやきがま)
「鍋島御庭焼窯」は、その名のとおり、御庭焼としての伝統をしっかり守っている窯元。
品格のある焼き物が揃っていて、贈り物やお祝いの器を探している方にもおすすめです。
伊万里焼 せいら
「伊万里焼 せいら」では、軽やかで今の暮らしに合った器が多く並んでいます。
すっきりとしたデザインで、若い世代や初めて伊万里焼に触れる方にもぴったりです。
公式HP等 : https://imariyaki-seira.com
Instagram : https://www.instagram.com/imariyaki_seira/
福岡大五窯(ふくおか・だいごがま)
「福岡大五窯」は、細かく丁寧な絵付けと細工が魅力。
思わずじっくり眺めたくなるような器ばかりで、職人の技を間近で感じられます。
公式HP等 : https://ranzandaigo.theshop.jp
Instagram : https://www.instagram.com/dai5yukiko3/
太一郎窯(たいちろうがま)
「太一郎窯」は、藍鍋島を中心に、落ち着いた雰囲気の器を制作しています。
しっとりとした深い藍の色合いが魅力で、静かな美しさに惹かれる方にぴったりです。
公式HP等 : https://taichiro.net
陶咲花(とうしょうか)
「陶咲花」は、女性作家による作品が中心で、
やわらかな色合いやフォルムに、暮らしへの優しさがにじみ出ています。
そっと生活に寄り添うような器を探している方におすすめです。
伊万里陶苑(いまりとうえん)
そして、「伊万里陶苑」。
ここは、鍋島焼の伝統をしっかりと守りながら、現代の感性にも寄り添った器を作り続けている窯元です。
その技術と美しさは国内だけでなく海外でも高く評価されていて、なんとイギリス・ロンドンの大英博物館に展示された実績もあるんです。
誇り高く、それでいて日常にもなじむ。
そんな器に出会いたい方に、ぜひ訪れていただきたい窯元です。
公式HP等 : https://www.imaritouen.co.jp
Instagram : https://www.instagram.com/imaritouen
虎仙窯(こせんがま)
そしてもう一軒、ご紹介しておきたいのが「虎仙窯」です。
ここは、鍋島焼の伝統を受け継ぎながらも、新しい表現や体験を積極的に取り入れている窯元で、
透き通るような青磁や、気品ある染付の器が並ぶギャラリーは、見ているだけで心が静かになっていきます。
伝統を大切にしながら、今の暮らしに寄り添う器を求めている方にとって、虎仙窯はとても魅力的な存在です。
公式HP等 : https://imari-kosengama.com
Instagram : https://www.instagram.com/nabeshima_kosengama

色々あって迷いますが、
その時惹かれたお店にふらっと入るのも楽しいですよ!
その他の窯元さんや詳しい情報は以下からお調べください!
https://imari-toujiki.or.jp/association-members/
終わりに
こうして歩いてみると、大川内山の窯元には、それぞれに表情があって、
器の奥に込められた「思い」が静かに語りかけてくるようです。
焼き物を選ぶというのは、ただ“モノ”を選ぶことではなく、
「どこで、誰が、どんなふうに作ったのか」
──そんな物語に触れることなのかもしれません。
静かな山の中で、器との出会いを楽しむ。
そんな時間が、あなたの暮らしに小さな余白とぬくもりをもたらしてくれることを願って。
ぜひ一度、大川内山を歩いてみてください。
きっと、あなたにぴったりの一枚が見つかります。
投稿者プロフィール

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旅行好きなフリーランス。
普段は動画制作を主に担当しているほか、
アジア・オセアニア地域の情報を中心に発信。
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